個人の書くブログ記事には3つの形があります。
ひとつはライフハック型。読者に学びや法則、問題へ解を提供します。
ふたつめはキュレーション型。情報をまとめることで、読者に利便性を提供します。
もうひとつはストーリー型。読者に血の通った体験談を提供します。
ぼくは個人ブログはストーリー型が断然おもしろいと思っています。
またフレッドアップデートを見て、ストーリー型を目指すほうが生き残れると感じました。
その理由を書いていきます。
個人の語るライフハックは体験を薄めたもの
そもそも個人の語るライフハックとは、自分の成功体験を拡大解釈し、法則のように仕立てたものです。
「こんなことがあった!」
→「人生こうすりゃうまくいく!」
そこに科学的な裏付けはなく、納得するに足る十分なサンプル数もありません。
加えて、ライフハックが成立する前提条件など、どんな場面で役立つかという大事な部分は多くの場合抜け落ちています。
結局、読んだあとに出てくる言葉は
「参考になった(気がする)」
という、これまた薄いものばかりなのでは。
なんか良いこと書いてある風の記事に「参考になります!」というコメントが集まること、ありますよね。
それ、そもそも記事の内容が薄っぺらいライフハックという印かもしれません。
個人のキュレーション記事は一周回って不便
キュレーションは便利です。情報を探し回る手間を省いてくれます。
しかし個人がまとめたものとなると話が違います。情報が正確か、最新か、判断できないからです。
なので結局、まとめ記事を見たあとに別途一次情報源(公式サイトや引用元)を見ることになる。
これ、一周回って不便じゃないですか・・・?
利便性を提供するつもりが、逆に不便になっているっていう。
個人ブログこそ生々しい体験談を書こう
個人のブログは、とどのつまり日記です。
主なコンテンツは体験であり、体験は他の人には出せない唯一のコンテンツであるはず。
生々しい転落と成功の数々や、読み手にありありと伝わるような物語。
これらこそ、個人ブログの面白みであり差別化要素のはず。
物語に裏打ちされた意見や批評なんていちばん面白いですよね。
こういう背景の人がこういうスタンスでこういう言葉を放っている。
そういう事情が見え隠れするほうが、オピニオンも納得感が増すと思いません?
そもそも人はなにをもって面白いと感じるか?
心が揺さぶられたかですよね。
そして感情を突き動かすものこそ、体験談(ストーリー)なわけです。
あらゆる「お話」は、その意義を裏付けるストーリーが無い限りは単なる「お話」で終わってしまいます。
どうせブログに書くなら、生々しい体験談を添えて、読者の心に強烈に響くような伝え方をしてみませんか?
それで読者を動かせたなら、あなたの文章力は本物ってことです。
個人ブログがフレッドアップデートを生き残る方法
こんなことを言っている理由は、昨今Googleの検索アルゴリズムの更改「フレッドアップデート」です。
フレッドアップデートでは、情報の信頼性や権威性、専門性がより高く評価されるようになりました。
最新バージョンでは下記のように変更されました。
- 専門性・権威性・信頼性
- メインコンテンツの品質と量
- ウェブサイトの情報と誰がその情報に責任を持っているのか
- ウェブサイトの評判
ご覧の通り、中身は変更されていませんが、順番が入れ替わっています。
今まで「メインコンテンツの品質と量」が一番上に来ていたものが入れ替わり、一番下にいた「専門性・権威性・信頼性」が一番上に来ています。
出典:Googleが検索品質評価ガイドラインを更新!【General Guidelines March 14, 2017】 | プロモニスタ
個人ブログが専門性・権威性・信頼性を担保できるコンテンツってなんだ?
さらにメインコンテンツの質と量、情報の責任者が明らかになるコンテンツってなんだ?
そう考えたとき、最も手早いのは自分が一次情報源となって体験を発信することです。
だって自分の体験なんですからね。その情報は唯一無二のものなんです。
自分が何者か明らかにしたうえで、自分ならではの観点で体験ベースのブログネタを書き・・・
そのうえで謙遜せずに堂々と発信する。
かつ、バシッと端的な記事を書いたうえでブログ内で情報の重複がないよう内部リンクを貼っておく。
これでいいんじゃないでしょうか。
まとめ
以上、個人ブログこそ体験談を書けばいいんじゃないの?というお話でした。
質と量が担保された濃い体験談を書けば、個人ブログはまだまだ評価されると思いますよ。
(実際、当ブログの某体験談記事は、特定ワードでずっと1位をキープしています)
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