ブロガーは誰しも「ブログが書けない病」を経験すると思います。
そんなときに考えたいのが、自分はどんな立場でモノを言っているのかという点です。
これさえ決まれば、どんなネタでもブログは書けます。
今回はもっともシンプルな「ブログネタの料理の仕方」について考えたことを書いていきたいと思います。
ブログが書けない病にかかる理由
「ブログが書けない病」が発症する理由はただ1つ。自縄自縛によってシンプルな本質を見失ってしまうからです。
ブログを書くとなると
- PVが気になる
- 収益も気になる
- 自分のブランディングをしたい
- 表現力を磨きたい
- 魅力的なコンテンツにしたい
- 画像や動画も使いたい
- SEOを気にしたい
- デザインをオシャレにしたい
- その他もろもろ・・・
など、気になることは多いですよね。
ブログは自由なプラットフォームですので、何をどこまでやるかは自分次第。逆に何をどこまでやればいいのか、誰も決めてくれません。
気にすれば気にするほど深みにはまり、自分を見えないルールで縛ってしまいます。
そして目先の数字に翻弄され、結局何をしたいか(すればいいか)わからず、かといって身動きも取れない。
これが「ブログが書けない病」の正体ではないでしょうか。
ブログは単なるコミュニケーションツールである
では「ブログが書けない病」の人の見失っている本質とはなにか。
ブログはコミュニケーションツールであるというポイントです。
ブログというものをシンプルに捉えると、とどのつまり筆者から読者に向けたコミュニケーションの道具でしかありません。
もちろん1対Nだとか、時間や場所を超えるとか、ストック型フロー型とか、いろいろとこまごました分類はあります。
が、結局何かを表現して伝えるという点からすると、ブログは雑談やLINEやメールやSNSと何も変わりません。
「コミュニケーション」という側面にだけに注目してみたとき、結局そこに残るのは、
- 誰が
- 誰に
- 何を伝えるか
の3点のみです。媒体がたまたまブログだっただけ。
世界一シンプルなブログのレシピ+サンプル
つまり「誰に、どんな立場で、何を伝えるか」の3点セットさえ決まれば、ブログなんていくらでも書けるんです!
・・・と言いたいところですが、実はそのうち1点、自分の立場さえ決まっていれば、ブログ記事はいくらでも書けてしまいます。
自分の立場を決めること。これが世界一シンプルなブログのレシピです。
たとえば、先ほど思いついたフレーズ「洗濯したてなのに濡れるとくさいタオル」について、立場を想定していくつかブログネタに料理してみます。
「課題と向き合うコンサルタント」として
洗濯したてなのに濡れるとくさいタオルは、誰も手をつけたがらない「横串」系の課題に似ている。
課題に書かれている内容そのものはカラッときれいにまとまっているが、いざ人を巻き込んで動かそうとすると、欲と恐怖と怨嗟うずまく恐ろしい悪臭を放ち始めるからだ。
「横串」系の課題の多くは、自部署の便益しか見ていない人間たちのドロドロした感情を拭い取りつつ、利益相反の世界でなんとか整合を取る活動になる。要するに、面倒なのである。
にも関わらず、こういった横串系をこなしても高い評価は得られにくい。横串系課題はガバナンスやコンプライアンス起点のものが多く、ビジネス的なベネフィットに繋がりにくいからだ。
しかしそんな横串課題であっても以下略
「ライフハックマニア」として
洗濯したてなのに濡れるとくさいタオルは、要するに中身が腐っているわけですね。
細菌が繁殖しやすい、もしくはすでに繁殖しきっていて、水分をきっかけに活動再開してニオイを発するわけですから。(要出典)
でこれ、遠巻きに見るぶんはキレイだけど実際に絡むと面倒な人と全く同じ構図なんですね。中に悪臭のもとを溜め込んでいて、人に刺激を受けると「くさいいき」を撒きちらす。
そんな面倒な人にならないためには、自分の中に「細菌」を溜め込まないことが大事。心の中に残っているドロドロしたものを、定期的に除菌してスッキリさせましょう。いわゆるデトックスです。
おすすめの方法は以下略
「パズル系ゲーマー」として
洗濯したてなのに濡れるとくさいタオルというフレーズはゲーム「ぷよぷよ」においても存在する。
「ぷよぷよ」をある程度遊べるようになると、いかに最小のぷよ数で最大の連鎖を組むかを考えるようになる。「ぷよぷよ」の対戦においては多くの場合、連鎖を組むスピードが勝負を決めるからだ。
たとえば5連鎖に必要な最低ぷよ数は20個。一度に降ってくるぷよは2個なので、少なくとも10手必要だ。しかし連鎖の組み方が甘く、手持ちのぷよをすべて連鎖に利用できないと、5連鎖を組むのに15手、20手、それ以上かかってしまう場合がある。
そういった「連鎖に貢献しないぷよ」が自分の場に交じることを「連鎖が湿気る」と表現するのだが、実力が拮抗する相手との対戦においてはこの溜まり溜まった「湿気」がのちのち悪臭を放って自分を死に追いやるのだ。
逆に相手の場を湿気させれば以下略
「運用系IT技術者」として
洗濯したてなのに濡れるとくさいタオルはITシステムの性質をよく言い表していると思う。
ITシステムというものは、できた当初はキレイだが、使っているとゴミデータがたまって悪さをする。定期メンテでクレンジングはするものの、時間がたつとまたゴミデータのせいでトラブルが起こる。
古いシステムだと特にそれが顕著で、ハウスキーピングで掃除しきれなかった古いゴミデータが脈々と受け継がれて腐臭を放っていることが多い。
データだけではない。なぜ作られたのかわからない機能郡、設計書のないサブシステム、古くから残る過去の負の遺産はまさにタオルに忍び込んだ細菌の塊だ。
しかし古いから、くさいからといって濡れたままの体で外に出るわけにはいかない。高潔な理想を掲げた前向きな取り組みも、濡れるとくさい古いタオルによって支えられるのだ。
タオルの臭さから解き放たれるにはシステムのリニューアルを以下略
立場を決めればネタは出るし読者も現れる
と、ひとつのフレーズに対して立場を決めて見てみただけでも、記事ネタが書けてしまいました。
ただここまで読んでいただいた方はおそらく「誰に伝えるかが抜けているだろう」と考えると思います。
たしかに、上のアプローチは読者のことを一切考えていません。
しかしおもしろいことに、ネタはつまらなくとも、立場=切り口にオリジナリティがあるなら記事は読まれるという側面もあったりします。
それにそもそも完全に読者を想定しきるのは難しいですし、何がウケるかはわからないもの。
だったら自分を規定しすぎて書けなくなるより、さっさと書いたほうがいいんじゃない?と。
まとめ:「自分のペルソナ」に立ち返る
以上、世界一シンプルなブログのレシピは「自分の立場をはハッキリさせること」だよ、というお話でした。
雑記的なブログを書いていると特に自分自身のペルソナがぶれやすいもの。
まさに今、記事を書こうとしている自分はどんなガラスの仮面をかぶっているのか?
そう問うてみると、記事ネタも読者も自ずと見えてくるのではないでしょうか。
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