Twitterでフォローしているブロガーさんの多くが、確定申告を紙で提出している模様。
ブロガーはネットで生きる人間なのに、なんでそこだけアナログなのか?
……とTwitterで無邪気に問いかけたら、各人の事情を教えていただけたので、まとめてみます。
※ツイート引用、まずかったらご連絡ください!
理由1. マイナンバーカードを持っていない
マイナンバーを通知書のまま放置してたので結局紙ベースでやってしまいました。e-taxできればだいぶ楽ですよね。
— なぎ@ブロガー×研究開発職 (@nagibrno) March 13, 2018
e-taxの前提、マイナンバーカードをそもそも発行してない、というお話。
たしかにマイナンバーカードは
- マイナンバー通知カードをなくすとネット申請できない(なくても郵送申請は可能)
- 申請〜受領まで早くて1ヶ月くらいかかる
- 受取のため、近所の役所まで行く必要がある
など、作るのは面倒です。
ぼくも2017年度の確定申告で住基カードからマイナンバーカードに切り替えたんですが、確定申告開始期間の2ヶ月くらい前から申請の準備をはじめてちょうどよかったくらいでした。
ただし、申請から受領まで半年以上かかるケースもあるらしく……
マイナンバーの通知が来てすぐに申し込んだのにマイナンバーカードができるのに半年近くかかるとわかってめんどうになって放置。。。(T_T)
— きったん@はてなブログ&WordPressブロガー (@beedhateblojp1) March 13, 2018
- とりあえず申請だけ出しておく
- 近くの役所まで問い合わせておく
など、今からでもアクションを起こしておくと来年の自分が楽できると思います。
理由2. 電子証明書が失効している
私もe-Taxなんですが、電子証明書の更新忘れで今年は郵送しました。めんどくさかったです。
— 池田和樹@ブログとスキーとスバル車と (@iketch_k) March 13, 2018
これまでe-taxをしていたものの、電子証明書が失効していてe-taxできなかった……というケース。
e-taxに使う電子証明書が失効する理由は次の3つ。
- 電子証明書の失効申請をした場合
- 氏名、生年月日、性別、住所が変更になった場合
- 電子証明書の有効期間が満了した場合
出典:公的個人認証サービスの電子証明書の有効期限等の確認について|e-Tax
住所変更など役所への届け出を伴うイベントだと、窓口で電子証明書更新の案内をしてくれますが、有効期間満了(発行から5回目の誕生日まで)の自動失効は見落としやすそうです。
Googleカレンダーなどに「電子証明書の更新」の予定を入れておくといいかもしれません。
理由3. カードリーダーを持っていない
e-taxで使うマイナンバーカードをPCに読み込ませるための非接触型ICカードリーダーを持っていない、という理由。
正直e-taxくらいしか使いみちがないので、買うモチベーションがわきにくいのはたしかです。
ぼくはe-taxしたいという思いひとつで、5年くらい前に↓のリーダーを買っており、今でも使ってます。(Windowsのみ利用可)
最近はWin/Mac両方対応のものも出てきているみたいなので、今から買うならこっちがいいかも。
ちなみに、一部Androidスマホならスマホをカードリーダーのかわりに使えるそうです。対応機種はこちら。(PDF注意)
理由4. Macである
e-taxはMacだと利用できないのです。うちもMacだから紙ベースでやってます。 https://t.co/HfSpTR4U3H
— iGCNメンバー (@iGCN) March 13, 2018
Macユーザーにはやや面倒なので紙ベースが楽なので…https://t.co/l9GPZcaKyQ
— くは72 (@kuha_72) March 14, 2018
Macユーザーだからe-taxができないor面倒、という理由。
たしかにブロガーにはMac利用者が多いです。一方、e-taxとMacはすこぶる相性が悪い模様。
なんせ「Macでe-taxにチャレンジ」なんて書かれてしまうくらいですので……。
参考 MacOS10.13.3/High Sierraでe-Taxにチャレンジ:2018年3月提出用
とはいえ、e-taxは一度覚えるとあとが楽ですので、チャレンジする意義はあると思います。
理由5. 提出するとき質問・確認したい
その場で担当者に質問・確認して確実に提出を済ませるため、あえて紙提出を選んでいるという意見。
たしかに、仕事だと「メール送付+口頭確認」など、マルチチャネルで確認して手戻りを防ぐのがベストプラクティスです。
確定申告でも、もし申請内容に不備があって、何年かしてから「追徴課税のご連絡」とか、たまったもんじゃないですよね。
リスクを重く見積もる場合、紙提出のほうが安心すると思います。
理由6. 紙/手書きが好きだ
e-taxは最初だけ。後は紙です。きっと、私、手書きが好きなんです。
— 今倉ゆり子@フリーランス&雇われ秘書 (@yurico_imakura) March 13, 2018
手書きが好きである。だから紙で提出している……という意見。
ステキだと思います!
ぼくはずっとe-taxです
リーダー買ってでもやる価値はありました。UIは酷いけど支払いまでワンストップで出来たのでかなり時間節約になりましたわ
— 6トン (@thelifefucker) March 13, 2018
ぼくは株をやったり家を買ったりしている関係で、5年くらい前から確定申告をはじめました。最初からe-taxです。
なぜなら手書きだと
- 書き損じの直しが面倒
- 数の計算を自前でやるのが面倒
- 住所などの基礎情報を何度も書くのが面倒
- 税務署まで行って並ぶのが面倒
- 税務署でなにか指摘されたとき、帰宅して修正して出し直すとか本当に面倒
……と、いろいろ面倒くさいと思ったからです。
初めての年はカードリーダーを買ったりe-taxサイトの使い方を覚えたり、なにかと大変でした。
しかし2年目以降は、医療費明細の入力などを含め、1時間もかからなくなりました。
また2017年度からは個人事業主として青色申告していますが、freeeでもろもろ省力化していたこともあり、書類(データ)作成から提出までほんと一瞬でした。
e-tax専用にモノを買ったり使い方を覚えるのは面倒ですし、UIも正直あまりかわいくないですが、紙提出に伴う面倒がこれから何年も続くことを考えると、早めにe-taxに切り替えるほうがいいと思います。
まとめ:e-taxに望むこと
とはいえ、今のe-taxにはあまり満足していません。できるなら完全Web化を望みます。
なぜなら、ぼくの愛機であるChromebookだけでe-taxできないから。e-taxのときだけ古いWindows機を持ち出すのが面倒くさくて。
とはいえ完全Web化となると、対応が大変です。「JPKI利用者ソフトによる端末認証」「カードリーダーを通じた物理的な本人確認」という多重セキュリティを前提としている今のしくみでは、きっと難しいんでしょう……
もし古いWindows機がなかったら、きっとぼくも紙提出していたんだろうなあ。
以上、「多くのブロガーがいまだ確定申告をe-taxでなく紙で提出している理由」という話題をお伝えしました。
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