あなたのWordPressログインIDは基本、全世界にバレてます。
実験してみましょう。以下やってみてください。
ログインIDをバラす手順
- あなたのブログのトップページを開く
- URLの最後に「/?author=1」と入れてEnter
- 遷移先のURLの末尾を見る
↑こんな感じで、URLの末尾にログインIDが出ていると思います。
別にログインもなにもしていないのに、ログインIDがURLに出てしまうんです。
複数人で共同運営の場合、1を別の数字に変えると、他の人のログインIDも出てきます。
実はこれ、よく知られたWordPressの仕様です。全世界のハッカーももちろん把握済。
つまりあなたのログインIDは、全世界のハッカーがすぐに知れる状態にあります。
ログインページのURLなんてすぐバレるので、ようは当てずっぽうでもパスワードを当てられたら管理画面に入られ、乗っ取られてしまいます。
セキュリティ的に非常にまずい状態です。
そこで本記事では、ログインIDを秘匿してセキュリティを高めるWordPressプラグイン「Edit Author Slug」を紹介します。
これ、全WordPressブロガーが導入すべきです。
ここまでで意味がわかった方は、これから先は読まなくていいので、一刻も早く「Edit Author Slug」を入れに管理画面へ行ってください。
参考 Edit Author Slug | WordPress.org
全世界のハッカーに狙われている証拠
「PVが少ない私の弱小ブログなんてわざわざ狙わないでしょ?」
と思ったあなた。甘いです。
セキュリティアタックはBot化されている
昨今のセキュリティアタックは基本、すべてBotで自動化されています。
そしてBotは24時間営業。ネットの世界をすみずみまで嗅ぎまわり、攻撃対象を見つけては、全自動でセキュリティアタックをかけるのです。
WordPressは狙われやすい
くわえて、世界の7割のWebサイトはWordPressで作られていると言われています。
つまり攻撃する側からすると、WordPressに特化したBotを作るほうが効率が良いんです。
そのためWordPress製のサイトは特に狙われやすいと思うほうが自然です。
実録、当ブログへのセキュリティアタックの痕跡
こちら当ブログの404エラーログに記録されていた、セキュリティアタックの痕跡です。
「/etc/passwd」など、重要なファイルへのアクセスを試みていることから、「ディレクトリトラバーサル」という攻撃手法と思われます。
かつ、アクセス時間はすべて同じ。短い時間で複数回の攻撃を同時多発的に行ってきたことから、明らかにBotのしわざです。
このように、ネットのかたすみに漂う当ブログでさえ、Botによるセキュリティアタックを受けています。
あなたのブログも狙われていると思うほうが自然です。
WordPressのログインIDを隠すべき理由
セキュリティアタックの種類は多岐にわたります。もっとも有名かつ有効なのが「ブルートフォースアタック」です。
ブルートフォースアタックとは、ログインページに対してログインIDとパスワードの組み合わせを当てずっぽうで入力して、まぐれのログイン成功を狙うというもの。ログインページは基本、この攻撃にさらされていると思ってください。
そしてブルートフォースアタックの成功率は、ログインIDがバレているだけで約3000億倍高くなります。(ログインIDが英語8文字の場合、27^8で試算)
もしあなたが仮に「忘れないように」といって、パスワードを短い英単語にしているなら、今すぐにでもログインページが破られておかしくありません。ログインIDがバレているということは、それほどセキュリティリスクを高めるんです。
これが、「ログインIDを隠すべき」「そのためのプラグインは導入必須」と言い切る理由です。
Edit Author Slugの使い方
なので「Edit Author Slug」で、URLで見えてしまうログインIDを隠しましょう。
- Step1プラグインを入れる
「プラグイン>新規追加」で、「Edit Author Slug」を検索・インストール・有効化します。
- Step2プロフィールからSlugを変更
「ユーザー>あなたのプロフィール」の下の方に「Edit Author Slug」セクションが出てくるので、「カスタム設定」を選択&好きな文字列を入れて「プロフィールを更新」します。
- Step3URLを確認
ブログトップのURLに「/?author=1」を足してEnterしたとき、先ほど設定した文字列がURLに出てくることを確認します。
これで少なくとも、「?author=1」でログインIDがバレることはなくなりました。
まとめ:ブログの防御力もケアしよう
ブログ運営というとPVやシェア数、収益などの「攻撃力」に目がいきがち。
しかし「防御力」=セキュリティのケアがおそろかになっている人、かなり多いと思います。
WordPressブログは管理画面が命。乗っ取られたらすべて終わりです。
管理画面を守るため、ログインIDがバレない対策をしておくことを強くおすすめします。
以上、「WordPressログインIDを秘匿するプラグインEdit Author Slugの紹介」でした。
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