画像出典:I finally “get” Markdown syntax language, and now I love it! [VIDEO]
こんにちは、NAEです。
はてなブログでブログを書くときは3つの編集モードが選べます。
- 見たままモード
- Markdownモード
- はてな記法モード
ぼくはMarkdownモードで書いているんですが、これが実に便利なので紹介させてください。
Markdown記法とは
Markdown記法とは、平たく言えばHTMLの簡易版です。
HTMLではHTMLタグと呼ばれる文字列でWebページのコンテンツを構造化するんですが、Markdownを使うとそのタグを書く分量が少なくて済みます。
たとえば見出しを示すHタグ。HTMLでは
<h2>見出しだよ</h2>
と書きます。<と>で囲まれた部分がHTMLタグです。
それがMarkdown記法では
## 見出しだよ
と書けばOK。
タイプしなければならない文字数が少ないし、箇条書きのように見えてパッと見わかりやすいですよね。
Markdown記法の詳しい紹介はこちらからどうぞ。
参考 はてなブログで高速に記事を書けるMarkdown記法チートシート – No Hack No Life
Markdown記法の位置づけ
Markdown記法は「見たまま」とHTMLの間の子です。
そのため、見たままモードで書いている人は
- なんでわざわざMarkdownを使うの?新しい記法覚えるのめんどくない?
- 見たままモードの方が書いたことがそのまま公開されるし、直観的でよくない?
と思われるかもしれませんし、HTMLで書いている人からすると、
- HTMLの方がタグの中の属性値を細かくが指定できるしSEO対策もバッチリできるぞ!
- たくさん入力しないといけないのはエディタや変換のショートカットでどうにでもなる!
- というか、Markdown記法で使えるタグは限られすぎてて中途半端!
と感じると思います。
Markdown記法を使う理由
そんな中途半端さにも関わらず、なぜあえてMarkdown記法を使うのか。理由を挙げてみようと思います。
- いつでもどこでも記事が書ける
- 出力されるHTMLがキレイ
- HTMLも使える
- ブログ以外でも使える
いつでもどこでも記事が書ける
Markdown記法では、基本的な文章の構成(見出し等)やよく使う要素(箇条書きや引用等)が単純な記号で書けます。
そのため、テキストが編集できる環境さえあれば、アプリや環境に依存せず、いつでもどこでも記事を書くことができます。
たとえば見たままモードの場合、はてなブログアプリ、もしくははてなブログの記事編集画面のいずれかを使わなければ、見出しや箇条書きの設定ができません。
またHTMLの場合、HTMLタグを効率的に入力する環境が整わないとそもそも書く気が起こりません。
一方、Markdownの場合はテキストさえ編集できればいいので、
- Evernote
- Google Keep
- OneNote
など、保存場所やエディタの種類を問いません。
そのため、自分の好きな時に、好きなアプリで記事が書けちゃいます。当然はてなブログアプリでもOK。
出力されるHTMLがキレイ
Markdown記法でも見たままモードでも、結局書いた内容は記事を公開するタイミングでHTMLに変換されます。
その変換がMarkdownの場合はとてもシンプルで、見たままモードに比べると出力されるHTMLがきわめてキレイです。
たとえば見たままモードで記事を編集していると、いつのまにか無駄なpタグやdivタグ、spanタグが量産されてしまう場合があります。
<!-- 見たままモードの場合 --> <p>今日は担々麺を食べたよ!</p> <p><span style="font-weight:bold;"></span></p> <p></p> <p><span style="color=red;">辛かった</span>よ!</p>
<!-- Markdownの場合 --> <p>今日は担々麺を食べたよ!</p> <p><span style="color=red;">辛かった</span>よ!</p>
見た目が変わらなければいいじゃん!という方には気にならない差ではありますが、ぼくみたいに細かいところが気になる人間からするととても嬉しいんですよね。HTMLがキレイだと。
HTMLも使える
そんなMarkdown記法ですが、中間言語というだけあって、HTMLタグのすべてを網羅しているわけではありません。
有名で良く使うタグに相当するものはあるものの、たとえば
- タグ内の属性値(id、class、alt等)
- 文字の装飾に関連する細かいタグ(div、span、など)
といったものはMarkdown記法には定義されていません。
しかし、だからといってこれらのHTMLタグが使えないわけではありません。MarkdownとHTMLは同居可能だからです。
- よく使うHTMLタグだけMarkdownで書いて高速化
- これ以外のものはHTMLを使って細かに記述
という使い分けができます。そのため、HTMLのみで書くより単純に早く書けることになります。
またビジュアルエディタではHTML製のブログパーツ(ヨメレバ・カエレバなど)を直接コピペできません。HTMLエディタに移動してから貼る必要があります。
この面倒な画面切り替えをしなくていいのもMarkdownで書くメリットです。
ブログ以外でも使える
Markdownはブログだけで使われている記法ではありません。
たとえばTumblrやQiitaなどは標準でMarkdownに対応しています。WordPressにもMarkdownに対応するためのプラグインがあるようです。
特にQiita等、プログラムのソースコードを交えたものを書くことが多いサービスであれば、シンタックスハイライト(自動で色付けしてソースコードを読みやすくする機能)の効くMarkdownは非常に便利です。
主要なメモアプリにおいても、Markdown記法をサポートするためのサービスやプラグインが提供されているようです。
- Markdown for OneNote 2.0 – Office OneNote Gem Add-Ins
- Evernoteが対応しているMarkdown記法一覧 – 316
- GitHub – sasindumendis/remarkable-googlekeep: [Chrome Extension] MarkDown for Google Keep
Markdown記法が向いているのはこんな人
これらの特性やメリットから、
- アプリやプラットフォームに依存することなく、いつでもどこでもブログを書きたい
- 見た目だけでなくHTMLの中身も気になるけど、全部HTMLでゴリゴリ書く気力はない
- 見出しや箇条書き、引用など、よく使うものほどシンプルに早く書きたい
- とはいえ、時々使うこだわりのパーツのためHTMLを使えるようにしておきたい
- ブログ以外でMarkdown記法を使う機会がある(特にソースコードを交えたドキュメントを書く場合)
という人であれば、Markdown記法を覚える価値があります。
特に1〜3つ目の効果は絶大です。テキストのみでスピーディーにドカドカ物書きができるのでとても便利ですよ。
特に、ぼくの場合は
- ブログ記事の構成要素のほとんどが見出し、箇条書き、引用であり、Markdown記法のカバー範囲で事足りる
- 執筆スタイルが、見出しを決める→中身を書きつつ装飾(強調)する→仕上げ、のため、前半部分がMarkdownで完結する
という感じなので、Markdownからもう離れられません。
まとめ:やってみようMarkdown記法
というわけで、実はちょっとお得なMarkdown記法の話でした。
見たままモードで書かれている方、HTMLでゴリゴリやっている方、よかったらチャレンジしてみてください。
ブログの執筆スピードが、3倍とまではいかずとも、25%増くらいにはなるかと思います。
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